逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは食道は、食べ物を口から胃へと送り込む器官です。胃酸の分泌量の増加によって胃酸が胃から食道へと逆流し、そこで炎症を起こす病気が、「逆流性食道炎」です。
胃は胃酸に耐えうる粘膜を持っていますが、食道は本来胃酸が通る器官ではないため、炎症を起こしてしまいます。
胸やけ、呑酸(酸っぱいげっぷ)などの不快な症状を引き起こします。

逆流性食道炎になる原因

逆流性食道炎になる原因逆流性食道炎は、胃酸の分泌量の増加を主な原因として起こる病気です。
食生活の欧米化、塩分摂取量の低下、ピロリ菌感染率の低下などが、胃酸の分泌量の増加を招いていると言われています。

逆流性食道炎の検査

逆流性食道炎の検査逆流性食道炎の正確な診断のためには、胃内視鏡検査が必要です。粘膜の炎症の程度を観察し、診断します。
胃内視鏡検査で異常が見つからない、または実施が困難である場合には、胃酸の分泌を抑える薬を服用した数週間後に症状が改善しているかを確認し、診断します。

逆流性食道炎の治療

逆流性食道炎の治療は、大きく以下の3つに分けられます。
基本的には、生活習慣指導と薬物療法に最初に取り組みます。

生活習慣指導

胃酸の逆流を起こしやすい姿勢や習慣があれば、その改善を指導します。具体的には、食後すぐ横になる、前かがみなるといったことを避けていただきます。
コーヒー、アルコール、炭酸飲料、脂っこいもの、甘いもの、酸っぱいものなども、胃酸の分泌を促すことがありますので、その摂取量や摂取するタイミングに注意が必要です。また、禁煙も大切です。

薬物療法

胃酸の分泌を抑える薬、食道・胃が食べ物を送り出す働きを促進する薬、食道・胃の粘膜を保護する薬などを使用します。
症状の程度や他の疾患の有無を考慮して、患者様に合わせた処方をいたします。

外科的治療

薬物療法で十分な効果が得られない場合には、外科的治療が必要になります。
手術が必要と判断した場合には、提携する専門の医療機関をご紹介します。

逆流性食道炎の食事と予防

逆流性食道炎は、食事を含めた生活習慣に気をつけることで、予防が可能です。
食道や胃腸への負担を軽減することになりますので、逆流性食道炎になったことがないという方も、ぜひ取り組んでいただきたい内容です。

生活習慣の改善

  • 横になったり、前かがみになると、胃酸が逆流しやすくなります。特に、胃酸の分泌が盛んになる食後の2~3時間はこういった姿勢を避けてください。
  • 仕事や家事などで上記の姿勢を取らざるを得ないときには、ときどき休憩を挟んで身体を伸ばしてください。
  • 腹部を圧迫するような締め付けの強い衣服、ベルトの着用は避けてください。
  • 寝るときには、身体の右側を下にしたり、上体をわずかに高くすることなどによって、胃酸が逆流しにくくなります。
食習慣について
  • コーヒー、アルコール、炭酸飲料、脂っこいもの、甘いもの、酸っぱいものは、胃酸の分泌を盛んにします。摂り過ぎないようにしましょう。
  • 夕食は、寝る2~3時間前までに済ませましょう。食後2~3時間は、胃酸の分泌が盛んになります。
  • 粘膜を修復する効果のあるビタミンUを適度に摂取しましょう。ビタミンUは、キャベツ、レタス、アスパラガス、ブロッコリー、セロリなどの緑色の野菜、トマトなどに多く含まれています。
  • 唾液の分泌促進も、食道の粘膜を胃酸から守ることになります。普段からよく噛んで食べることを意識しましょう。また、食後にキシリトールガムを噛むのも有効です。
一番上に戻る
お電話でのご予約・お問い合わせ TEL:075-582-7149お電話でのご予約・お問い合わせ TEL:075-582-7149 各診察・胃カメラ・大腸事前診察24時間WEB予約各診察・胃カメラ・大腸事前診察24時間WEB予約
診療時間
9:00~12:00 診察・検査
13:00~16:00 予約検査
16:30~19:00 診察・検査

休診日:水曜日の午前診・夕診、土曜日の夕診、日曜、祝日
※大腸カメラは主に午後の予約検査時間(13:00~16:00)に行います。
大腸カメラは、検査に備えた下剤処方などのため、事前に受診いただく必要がございます。
※毎週水曜日午前は今後も音羽病院での診療を行います。

住所
〒607-8162
京都市山科区椥辻草海町15番1号イオンタウン山科椥辻2F
アクセス

京都市営地下鉄 椥辻駅 徒歩2分

提携駐車場 イオン内250台あり